控えめに言って最高。そして、可能性は無限大。
好みで調合します、という謳い文句は聞いたことがあったMY七味。全くもって調合イメージが湧かなかったけれど、1度自分で調合したら自分の好みやスパイスの特徴が分かります。
スパイスの何がどういうふうに香っているのか、口に入れた時に嬉しい香りはどれか。次に作るときは、柚子粉を多くしよう!とか山椒と七味はもうちょっと減らそうとか。そんなイメージがぐんぐん湧いてきました。
白いご飯に醤油と七味・・・これだけでごちそうな素敵スパイスミックスです。
もくじ
作り方
材料さえ集めれば、あとは調合するだけなんです。原材料にこだわり過ぎなければ、どれもネットで簡単に手に入ります。
私は完全自作にこだわり過ぎて作りたいと思ってから、作るまでに数年かかってしまいました。心底もっと早くやればよかったと思っています。
今回の材料
唐辛子が主原料で、あとは自由。欲しかった麻の実・芥子の実が揃わないし、唐辛子も市販の一味だけど、まあいいや!!
と、とりあえず作ってみたわけです。
※スーパーで売っていないものは、値段等の参考Amazonリンク埋め込んであります。
もともとパウダーのものは香りが弱いです。特に山椒、胡麻は是非自分で擦り下ろしてほしい。香りがぜんぜん違うです。
手順①材料集め
みかんの皮は剥く前に洗い、新聞紙に広げて干しました。
ゆずの皮はみかんより厚く、カビが心配だったので、サーキュレーターで風乾。
紫蘇は自作のもみ紫蘇を干したものを使用。塩味は極僅かにしかついていない代物でした。
山椒・白胡麻・黒胡麻・青のり・一味唐辛子はスーパーで購入。
写真がなくてごめんなさい!!柑橘皮・紫蘇以外は全部近場のスーパーで買いました。
手順②粉砕
ミルサー等で粉砕します。我が家にはミルサーが無いので、フードプロセッサーとミニすり鉢を使用しました。
柚子は乾燥が足りなかったのか、中々粉々にならない。そのくせ、フードプロセッサーでは刃が立たない・・・。
みかんの皮は1ヶ月くらい干したからか薄いからか、パキパキになっていました。みかんの皮を粉砕すると「あ!七味の香り!」と感じました。生のみかんとはまた違った特徴がある香り。
山椒はハウス食品のミル付きの物を購入していたのですが、全量をミルでは無理。ミルの方が断然香りがいいですが、すり鉢ですりました。
白・黒胡麻は、すり鉢で。普段の胡麻和えよりも粗く押さえました。でも香りはしっかり出るくらいです。
紫蘇・一味・青のりは最初から粉砕されていたので、そのまま。市販の一味なんて大した事ねえべ・・・と侮ってスンと匂いを嗅いだら、エライ目に合いました。
手順③ブレンド
主原料の唐辛子(一味)だけを2、他は1として取り敢えずブレンド。混ぜるだけです。
香りが!!まさに七味唐辛子の美味しいやつだ!・・・・と期待しながらも、どう味見をしていいものか。まだ良くわからない状態で取り敢えず、完成。
一回に大量に作ってしまったのは、みかんの皮(陳皮)が大量に出来てしまったから。
※ミル付きボトルに入れておくと、胡麻や陳皮がその都度擦り下ろせます。
実食と感想
香りでご飯が食べられる!今までの七味はなんだったの?!ただのうどんが、最強に贅沢なうどんになる!そんな出来栄えでした。赤い七味のボトルは・・・赤い粉や・・。
辛味 好みで調整
- いつも使っているS&Bの七味唐辛子に比べて断然辛かった。ちょっと唇の上がヒリヒリするくらい。唐辛子の量は使う唐辛子のスペックにもよる。少なめから徐々に増やしつつ調合すると良さそう。
- 山椒の辛味はあるはずだけど、一味の辛味によってあまり影響を感じなかった。
香り 控えめに言って最高
- 七味らしい香りは陳皮に有り。陳皮は味としては苦味もある。香りと味の両方のことを考えて量を調整すると良さそう。
- 白胡麻・黒胡麻の香りはスペシャル!オリジナル七味のありがたさを際立てる。断じて見た目要員ではない。香り要員認定。
- 紫蘇の存在感は色味だけ。香りも陳皮に消されているし、味には影響しなかった。多分紫蘇のクオリティと量にもよるだろう。
- 山椒は単品だとしっかり香っていたが、混ぜることで存在が薄くなった。ミルでしっかり香りを立てるとより良さそう。
色味 すりおろした七味はきれい
- 白胡麻、黒胡麻、青のり、唐辛子が映える。
- 陳皮、柚子皮は細かい方が綺麗。今回は粗すぎて、乱暴な感が否めない。
次回に向けて
- 絶対に芥子の実・麻の実を使用してみたい!
- 唐辛子粉も自分で作成したい。秋の道の駅は要チェック。
- 少量ずつ作成した方がいい。(ブレンドを楽しむ為と、香りの持続性を考慮して)
- 柚子皮は、薄くスライスして干してみることで、乾燥度を上げる
- 紫蘇はなくてもいいかも
置き換えしたい度
コスパ
- 原材料にこだわると、当然コストは上がります。
- 材料は乾物なので、安い時期に購入・作成・保存が出来そうです。紫蘇や唐辛子、柚子皮、陳皮、山椒を時期ごとに保存しておこうと思います。
七味のためにと言うより、それぞれがシーズンで主役を張れるので、七味用に少しとっておく感じで用意出来そう。
コスパ的置き換えしたい度 ★★★★★
手間
難点
- 材料の収集が面倒
- 柑橘の皮乾燥に時間がかかる
- 粉砕作業が大変
- 粉砕時に飛び散った粉末の掃除が大変
改善方法
- みかんの時期をめがけて、他の材料を集めておく(Amazonの利用も)
- 柚子皮は薄くスライスしてから干す
- 胡麻以外の粉砕にはミルサーか石臼を使用してみる
- 掃除が楽になるような工夫をする(新聞紙とか)
今日使いたいから、作ろう!と出来ない代物ではあります。
手間的置き換えしたい度 ★★☆☆☆
安全・安心
S社の七味唐からしの原材料
赤唐辛子、黒ごま、ちんぴ、山椒、麻の実、けしの実、青のり(一部にごまを含む)
化学調味料などは元々入っていませんが、手作りだと材料を産地、農法レベルで選ぶことが出来るのが魅力です。
今回であれば、柑橘は「ノンワックス、無農薬」の傷有りワケあり蜜柑をチョイス。
手作り好きには、こだわったり、好きなメーカーのものを使ったり、自分で選べるというのがいい。
安全・安心的置き換えしたい度 ★★★★★
みかんは北海道産がないので、好きなものをネットで買っています
みかん 5kg 農薬肥料除草剤不使用 サイズ無選別 和歌山 箱買い 岡本さんの甘い自然農法ミカン 無農薬 紀南みかん 早生 送料無料
七味唐辛子づくり まとめ
- 材料の収集は大変だけど、好きなもの選べる良さがある
- 陳皮から作ると、時間はかかる(陳皮も購入すると一日でできる)
- 粉砕には粉砕用の道具があると良さそう
- 単純な工程(材料収集・粉砕・混合する)
- 出来上がった七味は最高に良い香り(時間が経つと多少飛ぶ)
- 作ってみると次の七味に対してのイメージが湧く、可能性は無限
こんな風に食べました
手羽先グリル焼き、油揚げグリル焼き。醤油と七味、最高!!でした。食べちゃって写真がないです。
手作り調味料で食事が変わる
七味唐辛子やラー油・マヨネーズなど、いつもスーパーで購入していたものを手作りしてみませんか?
- 香りでご飯食べられるくらい
- 頻繁に使っていても何故か飽きない
- 普段の食事がシンプルでよくなる。
これまで作っていたソースやタレがなくても、困らなくなります。
醤油と七味!マヨと七味!出汁と塩と七味!これでOK。
これは驚くほど簡単です。ソース買わなくていいし、タレの瓶洗って乾かして捨てなくていいんですよ。しかも、飽きないし美味しいので、外食より「家でかんたん飯」でいいやとなったりもしています。
ラー油とマヨネーズもお勧めです。ぜひ自家製に挑戦してみてはいかがでしょうか。